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教授ごあいさつ

教授ごあいさつ[ professor's message ]


機能再生医学分野 整形外科学教室

教授 岩崎 倫政





歴史と伝統に支えられた北海道大学整形外科

整形外科は骨、軟骨を含む硬組織と筋肉、腱・靭帯、神経および血管を含む軟部組織から構成される運動器組織の疾患や外傷を取り扱う診療科であります。近年、高齢化社会の到来、スポーツの普及、さらに国民のQuality of Life向上に対する高い要求などを基盤として整形外科の取り扱う領域は急速に広がり、医療・医学全体における重要性も以前に比べはるかに増してきました。

整形外科の特徴として、診療において外科系診療科ではありますが内科的治療から外科的治療まで幅広く行う点があります。 さらに、整形外科では基礎研究の成果を積極的に臨床に応用している点があります。たとえば、軟骨損傷に対する再生医療、骨代謝に関する研究成果に基づく骨粗鬆症への種々の薬物治療、関節リウマチに対する生物製剤の投与治療、骨折治療に対する増殖因子の投与など、この他にも数多くあります。

したがって、整形外科では幅広い知識と技術を体系的に修得する必要があります。だからこそ、整形外科はきわめて魅力のある非常にやりがいのある診療領域であると言えます。


歴史と伝統に支えられた北海道大学整形外科

北海道大学整形外科は開講以来約80年にわたる歴史と伝統を誇る教室であり、現在の同門会員数は約500名います。札幌市内および道内各地の地域基幹病院を中心に約40の研修機関を持ち、豊富な症例数と経験豊かな専門医のもときわめて質の高い卒後研修を受けることが可能です。大学の教室には、常時、関連講座も含め27名の教員、約20名の研修医、および約35から40名の大学院生が在籍し、教育、診療、研究を行っています。

診療は、上肢、下肢、脊柱、股関節の4つのグループを中心として、最高水準の診療ならびに臨床研究を行っています。基礎研究に関しては、大学院生を中心に教室内または北大の基礎系教室にて軟骨をはじめとする運動器再生医学、遺伝子および分子レベルでの運動器疾患の病態解明を目指した研究等を精力的に行っています。その成果は、国際学会での発表、海外一流雑誌への掲載という形で多数発表されています。


さらなる教室の発展を目指し

北大整形外科は、上述したように国内でも有数の歴史と伝統を誇る教室であります。しかし、我々は決して伝統に閉じこもることなく、時代に即した世界をリードするoriginalityの高い研究と客観的評価に耐えうる最高水準の診療を行い、研究マインドと指導力を兼ね備えた整形外科医を育成することで、更なる教室の発展を目指しています。

そのためにも、若い世代の先生方と共に当教室で整形外科の診療および研究を行っていきたいと考えています。




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