研究と業績
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臨床研究部門

腫瘍班

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研究紹介

腫瘍班は四肢や体幹に発生する骨軟部腫瘍を診療しています。希少癌という非常に発生頻度が低い悪性腫瘍ですが、一方で骨軟部腫瘍専門医の数が足りないことも指摘されている領域です。私たちは、これまで北海道大学整形外科に培われた経験と知識をもとに、整形外科領域に発生した腫瘍は全て診療対象とし治療を行なっています。また、転移性腫瘍についても原発科とキャンサーボードを開催し、連携した診療体系を構築しております。他院の転移性腫瘍についても、必要に応じて診療に関与させていただき、手術加療を行なっています。


1.癌データベースを用いたエビデンスの構築

希少癌は症例数を確保した研究が難しいことが障壁となります。このような状況に、新たな治療指針の一助となるようエビデンスの構築に努めております。主に米国癌データベースを用いて、統計学的に妥当な検討数を確保した上で悪性骨軟部腫瘍の臨床研究を継続しております。これまでに外科的切除の妥当性、悪性軟部腫瘍の疫学など多岐に渡って海外に報告してきました。




2.軟部肉腫の新規薬物治療の開発

軟部肉腫の薬物療法は2000年より前から、大きな変化がないまま経過しております。現在のレジメンはある程度の有効性は示されているものの、未だ全てを解決するに至っておりません。我々は軟部肉腫の新規薬物療法開発を目指して、マウスモデルによる基礎研究を継続しています。

(左)関節内軟部肉腫に対し関節外切除+腓腹筋弁での組織再建を施行 (右上)癌データベースによる疫学研究、高齢者において放射線照射が生存を改善することを証明 (右下)軟部肉腫細胞株を免疫不全マウスに移植し、新規薬物療法を効果判定

図:(左)関節内軟部肉腫に対し関節外切除+腓腹筋弁での組織再建を施行
(右上)癌データベースによる疫学研究、高齢者において放射線照射が生存を改善することを証明
(右下)軟部肉腫細胞株を免疫不全マウスに移植し、新規薬物療法を効果判定


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